スクラムとは、ラグビーで両陣が8名ずつ肩を組んで1つの集団を作ってぶつかり合う時のフォーメーションが語源となった言葉で、集団で力を合わせるという意味合いがある。従ってスクラム開発とは、アジャイル開発の手法の1つとされている。
コミュニケーションをより密に行い、チームワークを高めてプロジェクトを進行していくこととなる。そのメリットは非常に高く、柔軟にクライアントのニーズに対応することができるだけでなく、定期的にクライアントのフィードバックを得ることによってトラブルなどを事前に防ぐこともできるのだ。そのため、クライアントとの調整を頻繁に行うことが必要不可欠である。アメリカのFBIではスクラムを導入した結果、予算が十分の一に削減できた他、5年かけても完成しなかったプロジェクトに1年で完成させた例もある。
メリットだけではなくデメリットも多々あり、チームを自己組織化する必要がある。なので、多少学習時間を設けなければならない。そして、クライアントのニーズにも柔軟に対応することにより頻繁に連絡を取る必要が出てくるため、多くの時間を要する場合がある。結果、開発時間が非常に長引くというリスクを背負うことにもなりかねない。
そういったデメリットをもかき消すほどのスクラム開発を推進する企業に転職することは、ステータス向上にもつながる。エクストリームプログラミングなどとも組み合わせていけば、想像をはるかに上回る成果が得られるだろう。